「インナーゲーム」はテニスのコーチであったティモシー・ガルウェイがテニスの技術の習得を意識や感覚といういわゆるメンタル面からアプローチした内容を本にまとめたものです。
「インナーゴルフ」とは、正確には「The Innergame of Golf」つまり、インナーゲームの考え方をゴルフのスコアアップに応用させたものです。
実際にガルウェイが自分自身を実験台にインナーゲームの考え方を実践し、「週1回のプレーだけで、本の執筆を仕上げるまでに80を切れるかどうか」を書き上げたものです。
インナーゲームの考え方はシンプルです。頭で「こうしなきゃ」や反対に「こうやってはならない」と考えて無理に体(の一部)をコントロールするからかえってぎこちない動きになり力みや余計な動きを体に許してしまう。もっと自分の潜在能力を信じて勝手にスイングさせましょうというもの。
インナーゴルフのポイント
・「~しなければならない」「~してはならない」が本来のスイングを崩してしまう。
・がんばって何かをやろうとすることは、「がんばらないと出来ない」と思っているから。
・本来人間にはイメージした通りに体を動かそうとする本能がある。
・理想と現在との違いがわかれば、自然と理想に向かう。
・集中するために何に意識を向けるかが重要である。
ゴルフがメンタルのスポーツと言われる理由の一つがラウンド中にひとりでプレーをせずに考える時間がたっぷりあることです。
ここでネガティブなことを考え、自分で自分にプレッシャーをかけてしまうと途端にスイングはぎこちないものになってしまいます。ネガティブなことを考えてしまうことが悪いことではありません。まぁ、考えずに済めばベストですが笑。頭に思い浮かぶことはコントロール出来ません。問題は出てきたネガティブなことをまるで本当のことのように鵜呑みにして、「~しなければならない」「~してはならない」と考え、本来、そんなことを考えない方が自分らしく滑らかなスイングが出来るのに意図的に手を加えてしまうことです。
インナーゲームでは、今自分がどうなっているのか?(体の動き・心の動き)、本当はどんな結果を求めているのか?そのために何に意識を向ければいいのか?を見つけることで本来自分が身につけている能力(スイング)を自然に発揮することを目指します。
インナーゲームは「集中の科学」とも言われています。集中の方法と本来の自分の能力を発揮する方法を手に入れることで、ラウンド中でも意識せずにスイングの修正も行えます。
「本当に?」と思うかもしれませんが、何人ものゴルファーが実践し、実感しています。